「接客が本当に上手って、
最近よく言われるんです」
カフェで働く20代の女性が、
嬉しそうに話してくれました。
比較的人気のカフェでその女性が
働き始めたのは半年前。
当初は調理の下処理や在庫管理、
レジ締めなどが中心だったそうです。
「私、注意力ないから」
「頭がまっしろになって…」
「またミスして怒られた」
…なんて話を良くしていました。
それが数週間前にホール担当になって、
文字通り激変!
とても楽しそうなんです。
「どうしてそんなに楽しそうなの?}
と聞くと、
「ただ、お客さんに喜んで
もらいたくて。それだけなんです」
疲れを感じることはあっても、
ストレスはないとのこと。
お客さんからも、
「すごく素敵な笑顔ね」
「一緒に写真撮ってもらってもいい?」
と言われることもあるとか。
適材適所ってこういうことですね。
逆に、間違った場所に配置されると、
自分も不幸だし、周りも困る。
ペンギンを砂漠に連れて行くようなもの。
生死に関わる問題ですよね、
真面目な話。
でも、「砂漠にペンギン」的な状況、
実際には珍しくありません。
才能がないわけでも、
適応能力が低いわけでもなく、
ただ、間違った場所に置かれているだけ。
優劣じゃないんですよね、
ただ、違いがあるだけ。
だから、
劣等感を感じる必要なんてないんです。
ペンギンにはペンギンの、ラクダにはラクダの
それぞれの豊かな世界がある。
それぞれの持って生まれた本質に根ざせば、
だれだって、もっとずっと、幸せに生きていけると思います。