「私って、いつも最後には失敗しちゃう人だから」
「なんか、ダメになるんです。じゃまが入ったり、全然違うことに興味を持ったり」
「それで、後悔する。いっつもそんな感じ」
…笑いながらも、その人の目は失望に満ちていました。
これから、どうしたいんですか?と、問うと、
「〇〇を実現したいんです。でも…」
「〇〇もできるようになりたい。でも…」
「〇〇があったとしたら、△△になるのも簡単なのに…」
〇〇が実現したとしたら、どんな状態だと思いますか?
「……思い浮かばない。だって、きっと何か問題が起こって…」
過去、たくさんの傷を負ってきたのでしょう。
数え切れないほどの挫折も繰り返してきたのかもしれません。
「失敗しちゃう自分」という考えは、そうした経験から育まれた自己像だと思われます。
過去の出来事は事実。
でも、その自己像は、あなた自身ではありません。
ただの解釈です。
ただの解釈が、自分自身と同化しているだけです。
きっと、同化する必要があったのだろうと思います。
「失敗し、また傷つくことを避けるために、
挑戦しない自分で居続けたい」
心の奥底に、そんな信念があるのかもしれません。
つまり、自分を守っているんですね。
全然、悪いことではないです。
生きるために、無意識が行う適切な反応です。
でも、もし現状を変え、
新しい生き方を選びたいなら、
その信念を、手放してみてもいいかもしれませんね。
これまで守ってくれたことに感謝しながら、
さよならしませんか。
そして、深く、深く、
本当に自分の魂が望んでいることに、耳を傾けてください。
挫折や失望は、「本当の自分に気付いて」という、
魂からのサイン、なのですから。