「あなたの文章から、怒りを感じました」
「何か、怒りを秘めているんだろうな、と」
「こうして実際にお会いしても、そう感じます」
先日、メンターからそう指摘を受けました。
ぼくにとっては、相当に意外な言葉でした。
怒り…
そのときは、ただびっくりするばかりで、
「自分の何がそう思わせているんだろう?」と
クエスチョンマークが頭に浮かぶばかりでした。
でも、一人になってゆっくり考えてみると、
なんとなく、理解できるような気がしてきました。
具体的な何かについて怒っている、というより、
やり場のないエネルギーが、身体に溜まっている、
という感じが、確かにあるなと。
それが何に由来するのか、
いつからそれがあるのか、
はっきりとは分かりません。
でも、そういうものが
自分の身体のどこかに、
出口を求めながら、渦巻いている。
それが、何かの拍子に
言葉や態度、表情ににじんでいるのかも。
そこで、先日の頭痛のときように、
そのエネルギーに意識を向けて、
その「声」に耳を傾けてみました。
すると、
怒りというより、
やりきれない思い
解消されていない感情
そのことに対する、諦め、
そして、悲しみ…
といった感覚が、わき出てきたのです。
その悲しみは、
いつのころからか、自分の中に巣くう、
得体のしれない虚無感と、同じものなんじゃないか。
そんな気がしました。
数週間前に、「自分の中の闇と立ち向かうことが、
ヒーローズジャーニーなのでは」と書きましたが、
この悲しみや、虚無感と向き合うことこそが、
僕にとっての旅の始まり、なのかもしれません。
影との戦いを終えたゲドは、最後に呟きます。
「傷は癒えた。おれはひとつになった。 もう、自由だ」
いつか、僕もそう呟いてみたいものです(^^)