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自分はいま、どんな箱に閉じこもっているんだろう?
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箱の中にいる、という状態。
これは、本当に恐ろしい。
見えないんです。自分の解釈以外の世界が。
比喩的な意味ではなく、リアルに見えていない。
同業者の男性からの嫌がらせで、とても困っている女性がいます。
男性は、自分のやっていることが上手くいかなくなり、
その原因を、ぜんぶその女性のせいだと言いふらしているとか。
ねたみ、逆恨みですよね。
でも、そんなことをその男性に言っても全く通じません。
自分の「正しい世界」しか見えていないから。
しかも、こうしたこと、いくらでも日常で起こっています。
実際、ぼくもそんな時期がありました。
「正しさ」とか「本物」を追い求めて、
「そうでない」人を非難していたな…。
全部、勝手な解釈。
勝手な正義。
勝手な言いがかり。
「自分ルール」のちっぽけな箱の中で、
世界を眺め、裁いているだけ。
その行き着く先は、、、どん詰まりなんです。
どんどん、どんどん自分を狭めて、
どんどん、どんどん窮地に追い込まれていくだけ。
でも、自分じゃ気付かない。
だって、「正しい」と信じ込んでいるから(笑)。
正しさ、とか
正義、とかを振りかざす人やグループが、
暴力的になりやすいのは、その「狭くて排他的な信念」が原因。
箱の中から、互いを攻撃し合っている。
個人レベルでも、組織レベルでも、国家レベルでも、国際政治レベルでも。
自分がどんな「箱」に囚われているのか、
そこに気付いた瞬間、きっと自分の滑稽さに爆笑してしまう。
そしてまた、新しい箱に入る。
ヤドカリが、大きな殻に引っ越すみたいに。
でも、それは確実に前の殻より大きく、動きやすい。
そしてそこには、より成長するための「空間」があるんです。
「自分は、いまどんな箱に閉じこもっているんだろう?」
この問いさえ意識できれば、
箱に閉じこもった状態で、箱の外を一方的に攻撃することはなくなります。
でも、居心地いいんですよね、
小さな箱の中って。だからほんと、やっかい(笑)