ソウル・インタビュー

「わがはからいにあらず」とつぶやいてみる

 

すべての動きが停滞しているように感じるとき。ずっと降り続く梅雨の雨のような状態にあるとき。そんなときは焦ってどうしようもない気持ちになってしまいますよね。そして、凹んでしまう。

 

あがけば、あがくほど無力感を感じて、さらに自分を責める。そしてもっと凹むというアリジゴク状態。

 

そんなとき、ふと「流れ」を意識してみることがあります。そして、「いまはそういう流れの時期なんだ」と受け入れる。そういう視点を持つことが、変化のきっかけを生み出すきっかけになったりします。

 

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「わがはからいにあらず」

という言葉が、私の言葉の中に響いて消えません。

「なるようにしかならない」

と思い、さらに

「しかし、おのずと必ずなるべきようになるのだ」

と心の中でうなずきます。すると、不思議な安心感がどこからともなく訪れてくるのを感じる。さっきまで心臓が苦しいほど焦っていたのが、少しずつ落ち着いてくることもある。ジタバタしながら、そのジタバタにとことん打ちのめされることがない。

「わがはからいにあらず」

と親鸞の静かな肉声が聞こえてくるような感じがするのです。
(五木寛之「他力」)

 

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「わがはからいにあらず」

 

「流れ」としてのいまの現状だとすれば、慌てても、焦っても、どうにもならない。いくらジタバタしたところで、消耗するだけですよね。

 

そんな、「焦ってジタバタしている自分」に気づいた際に、その状態を少し冷静に見つめる方法を決めておくのも有効です。散歩するとか、好きな香りを嗅ぐとか。

 

僕の場合は、ビートルズの「Let It Be」や、ジャック・ジョンソンを聴いたりします。すると、自然と落ち着いてくるんです。もう、一種の自己暗示状態です(笑)。

 

今日はもっぱらジャック・ジョンソン。雨が降り続く暗い昼下がりでも、この人の脱力しきった声を聴いていると、海辺でボケ~っと夕日を眺めているような気持になってきます。

 

 

「わがはからいにあらず」

ただ、そう呟いてみる。そして、好きな音楽に耳を傾ける。

それだけで、地球の大気の循環のような大きな「何か」に包まれているような気持ちに還れるから、不思議です。