ソウル・インタビュー

「くみん議会」で対話を重ね、子どもたちに自信を持って渡せる未来をつくる

 

「相手を肩書きや所属、イデオロギーだけでなく、自分と同じ豊かな感情を持ったひとりの人間として受け止めること。本当の意味での対話は、まずはそこから始まるのです。」

「パーマカルチャーのように、ヒトもモノもコトも異なるそれぞれの特性を活かし合うことで、限られた材料の中から最高のものを創り出すことができると考えています。

これは、これからの日本社会に一番必要なものばかりだ……。そんなことを感じながらのインタビューでした。4月21日に全国統一選挙があります。多く野自治体で政治の方向性が変わるかもしれない、4年に一度のビッグイベント。中野区で政治に挑戦する間(はざま)ひとみさん(無所属)の想いが、拡がり、根付き、芽吹いていくことを願っています。

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「くみん議会」で対話を重ね、子どもたちに自信を持って渡せる未来をつくる

中野区 間ひとみさん

―間さんは、どうして中野区で政治に挑戦しようと思われたのですか?

中野って、とてもいいところなんです。都市としての賑わいはもちろん、昔ながらの商店街が生きていて会話を楽しみながら買い物できますし、平和の森公園や哲学堂公園に行けば緑に心が癒されます。

けれど、緑は壊され、小さな子どもを持つお母さんたちからは「安心して子育てできない」といった声を聞きますし、107ある町会・自治会は、いずれも消防団やお祭りの担い手不足が起こっています。大好きな中野で一緒に暮らす皆さんのために、何ができないか……。そう考えたときに、「じゃあ、私にできることをやってみよう!」と思って挑戦を決めました。

―待機児童など、子育て環境の問題については全国的な課題となっていますね。特に中野区だからこその課題、そしてその課題を解決するために間さんが抱いている施策は何でしょうか?

中野の新規入園決定率は昨年10月時点で58.0%。23区の中で21位という低さです。こうした現状を生んでいるのは区民の声が行政に届いていないというか、届いてはいるもののその声に見合った政策が実行されていないことが原因です。

児童館などに行くと、子育てに不安を感じているお母さんたちにたくさん出会います。保育所問題の次は児童クラブ問題と、悩みは尽きません。私はそうした問題を実際に抱えている当事者を含めた「区民」が、問題解決のための政策を考えることのできる「くみん議会」の設置を提案します。

―「くみん議会」? それは区議会とはまた違うものですか?

区議会は皆さんが選挙で選んだ議員が、議決権や監査請求権などといった特権を与えられて区政を動かしていきます。

一方で私の提案するくみん議会制度は、区政への予算提案権を持ちますが、そういった特権は持ちません。その代わり行政と区民(当事者)が一緒になって課題解決に向けて取り組むことができます。

区民の声がダイレクトに行政に届きますし、「行政さん解決してくださいね」ではなく「共に」解決方法を考え試行錯誤していくことで互いに当事者意識が高まり、より良い政策立案につながります。

無作為抽出によって公平に選ばれた普通の区民が集まり、課題解決のための対話を重ねていくものですが、若者議会、女性議会、サラリーマン議会、シルバー議会など、世代や立場を同じにする区民同士が横に繋がりながら、自分たちの手で中野をより良くしていくための仕組みも作るべきだと考えています。子育て問題だけでなく、平和の森公園の整備計画や、教育環境問題、外国人住民の住みよさ改善など、あらゆる課題の解決を当事者の生の声をベースに進めていくことができるのです。

―理想的なお話ですが、実現可能なのでしょうか?

もちろんです。このような仕組みはヨーロッパでは珍しくなく、日本でも注目され始めています。私の故郷の愛知県新城市には日本で第1号の「若者議会」が設置され、市政に対して年間1000万円の予算提案権を持っています。概ね16歳~29歳までの25人の委員が活発に活動していて、実際に彼らの政策提案によって図書館のリノベーションが実現し、中高生の勉強のための居場所ができるなど成果も出ています。


―それは面白いですね。実際に予算が付いて行政を動かし、想いが実現していくと、若者たちの意識も変わっていきそうですね。


そうなんです。若者たちにとって「自分の住むまちを、自分たちで良くしていける」という体験は、ものすごく大きな意味を持ちます。自分に自信がつくし、まちの担い手としての意識が芽生えていくきっかけになるので。

事実、若者議会の出身者のなかにはその後、市議会議員や市 職員になったり、高校卒業後に東京に出る予定を変更し、新城市を豊かにするために働く選択をしたりした人もいます。そして委員全員に共通して言えるのは、シビックプライド(郷土愛)が強く、深く根付いていくということですね。

―なるほど。でも聞いていると、そうした役割りは既存の議会、議員がもともとは果たすべきものですよね。どうしていまの議会、議員ではそれが難しいのでしょうか?

区民と議会が分断しているからだと、私は感じています。ある程度はやむを得ないことかもしれませんが、議員の中には自身の支持者や、利害関係で繋がっている人だけの話を聞き物事を評価・判断し、政治を行っている人がいるようです。だから利害関係のない人の意見が反映されず、多くの区民が蚊帳の外に立たされてしまうのです。

―では、そうした区政そのものをどのように変えていきたいと考えますか?

私は、対話することに改善のヒントがあると思っています。相手を肩書きや所属、イデオロギーだけでなく、自分と同じ豊かな感情を持ったひとりの人間として受け止めること。本当の意味での対話は、まずはそこから始まるのです。よりよい中野にしたいという思いは、どの議員も同じだと信じています。

ですので私はしがらみのない立場で、互いの思いを尊重しあい、問題の本質に共に向き合える区政づくりに尽力したいと考えています。また、人として横に繋がるための研修会、勉強会も超党派で行うべきですね。

―「くみん議会」で区民が積極的に提案し、議会でも利害を超えて対話が生まれる。そうなると確かに、誰もが暮らしやすいまちが実現できるかもしれませんね。

そう思っています。
私は「パーマカルチャー」という考え方が大好きです。共生型の社会のデザイン作法なんですが、元々は農業の分野がベースとなっています。

例えば、同じ種類の野菜を広大な農地で管理し収穫することが最も効率良く収穫できるかと言えばそうでもなく、狭い畑でも種類の異なる野菜それぞれの特性を活かし合い共存させながら育てることで、たくさんの種類の野菜を収穫することができます。しかも無農薬で。特性をつかんだ上での足し算と引き算という言い方もできますね。

私は、まちづくりにおいてもそれは同じだと感じていて。ヒトもモノもコトも異なるそれぞれの特性を活かし合うことで、限られた材料の中から最高のものを創り出すことができると考えています。それは、一面しか見えない状態ではとても創り出せないものです。多様性を重んじ、対話を重ね、本質をしっかり握った上でまちをデザインする。一緒に、そんな中野をつくっていきませんか?
(インタビュアー 大村隆)

間ひとみさんHPは、こちらです。
中野区 間ひとみ公式サイト

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