ソウル・インタビュー

根本から「本当に望む仕事」へ向けて徹底サポート

悩める人を「生きる喜び」へ導きたい!
根本から「本当に望む仕事」へ向けて徹底サポート

キャリアコンサルタント・心理カウンセラー 美月しのぶさん

 

―美月さんはどういったお仕事をされているのでしょうか?

 

うつ病など、メンタルの不調で休職したり、仕事を辞められたりした方などが、メンタルケア・キャリア再構築・セルフケアの3ステップで、「人生これからが本番」と思える働き方を実現するためのトータルサポートをしています。

 

―これまでのご相談者には、どのような変化がありましたか?

 

そうですね。例えば学校の先生をされている20代の男性も、すごく良い方向へ変わられました。出会った頃はうつによる休職中で、不安と恐れに苛まれ、服薬をしながらもよく眠れず、食欲もなくて、死を考えることも多かったようです。

セッションを重ねるごとに、物事を否定的に捉えてしまう心の歪みに気づかれて、少しずつ変わっていかれました。最後にはとても前向きになられて、「早く学校に戻りたい」とまで言われるようになりました。

 

―それはかなりの変化ですね

 

この方の変容ぶりには、私も驚かされました。復職後には、実際に起こっている問題に一人で対応できるようになり、しかも問題解決に要する時間もどんどん短縮されていきました。出会った頃とは別人ですね。

また、仕事でも私生活でもトラブルを抱えていた50代の男性がいらっしゃいました。自己否定が強く、精神的にかなり追い込まれていて、死にたいと思うこともあると言われていました。

お話をお聴きしながら、実際に起こっている問題への対処法なども一緒に考えていきました。その方はとても真摯に取り組まれ、8回(4か月)のセッションが終わるころには仕事やプライベートに関わらず問題を自分で解決していけるほどになられました。しかもその後、会社での昇格も決まり、ご家族ともとても和やかに過ごされています。

 

あなたの「現実」を引き起こしているのは何?

 

―そのような大きな変化を遂げる方々には、何か共通する鍵のようなものがあるのでしょうか?

 

「ここを、こうすればいい」というパターンがあるわけではありません。

ただ、「自分自身をよく見つめること」、そして「自分の中の何がいまの現実を引き起こしているのかに気づくこと」。この2つは大切にしています。

 

―現実を引き起こしている自分の中のものとは?

 

例えば、過去に誰かから言われた言葉で苦しんでいる方がいたとしますね。その場合、その人の中では、言われた言葉(事実)と、それに対する受け止め方(思考)、感じ方(感情)が一緒になって「現実」を作っているのです。でも、その「現実」を、事実、思考、感情に分けていくと、事実は変えられなくても、受け止め方と感じ方はいくらでも変えられることに気づきます。それは自分で目の前の現実を選択していくことにつながっていくのです。

 

―なるほど、確かにそうですね。しかし、いくら自分で思考や感情を変えても、実際に会社で苦手な上司を前にするとまた元の状態に戻ってしまったりしませんか?

 

その通りです。なので、そうした場合にはシミュレーションを丁寧に行っていきます。実際に起こりうる場面を想定して、そのときの効果的な対処法をイメージトレーニングしていくのです。このトレーニングを重ねて復職されたあるクライアントさんは、以前はパニックになっていた状況でも穏やかに対応できるまでに変わりました。自信を取り戻し、いまでは誇りを持って仕事を続けておられます。

 

―「人は変われる。」美月さんのお話を聞いていると、そんな感じがしてきます。ところで、美月さんはどういうきっかけでこの仕事を始められたのですか?

 

私は15年間、大手住宅設備機器メーカーで、主に商品開発と生活研究に携わっていました。

長時間労働が当り前の環境のなかで、男性と女性の働き方の差や、仕事と家事の両立の難しさ、今後の働き方などに悩んでいましたが、そんな思いを相談するところもなく……。

36歳のとき、子育てに専念するために退職しました。

当初は子育てが一段落したら復職するつもりでしたが、夫と子どもの病気のケアのため、結果的に10年以上、専業主婦を続けました。二人の病気はどんな病院でも治らなかったので、私は自分で二人を健康にすると決め、徹底した栄養管理とメンタル面のサポートを始めました。その甲斐あって、二人とも病気から解放されたんです。

 

―それは素晴しいですね。

 

ええ。けれどその期間、私は社会復帰したいという望みが叶わないまま、ずっと失意のなかで日々を送っていたんです。やっとの思いで12年ぶりに復職できたのですが、結局仕事と家庭のバランスが取れず、2年で辞めざるを得なくなりました。今度は私自身が心身共にボロボロになってしまいました。

 

―どのように回復されたのでしょう?

 

十分な休養を取ったり、良質な栄養を摂ったり。家族にしていた心身のケアを、自分にもするようにしました。さらに、信頼できる人に話を聴いてもらったことも大きかったですね。

つまり、自分を大切にする時間をつくったのです。

 

そのままを受け止めてくれる唯一無二の存在に

 

―そうした経験が、すべていまの仕事に繋がっているのですね。

 

振り返ってみると、中学生の時に母が他界したことが私の人生を大きく変えたと思います。そして20~30歳代の社会人経験、40歳代からの子育て経験を通じて大きな気づきもありました。それは「人はそのままの自分を唯一無二の存在として受け止めてくれる人がいるだけで、どれほど豊かな人生が送れるのか」ということです。

母が亡くなってから、「いま、母がいたらどれだけ救われるだろう……」と思う瞬間が何度もありました。でも、信頼できる人に話を聴いてもらう経験を積み重ねて行くうちに、「そのままの私を認めてくれる存在は母以外にもいる」という事に気づいたのです。だからこそ、大変な思いをしている人の力になりたいと考えるようになり、50歳を過ぎてから対人援助の専門家を目指してカウンセリングなど心理関係の勉強を始め、キャリアコンサルタントとその関連資格を取得したのです。

 

―キャリアコンサルタントの仕事の枠だけに留まっていないのは、そうした背景があったのですね。

 

そうなんです。それに、キャリアコンサルタントとして働き始めて、いまの支援システムでは不十分ではないかと感じるようになりました。

 

―不十分というと?

 

相談機関には、行政・協会・団体・医療機関・民間施設などがあります。そこでは、それぞれの専門家が、各専門領域をマニュアルに沿って担当します。キャリアコンサルタントの担当はここまで、次は……、それが終わったら……、といった具合に。ご相談者さんにしてみたら、その都度振り出しに戻ったような感覚になるそうです。それではどうしても表面的な支援にしかなりません。ご相談者さんの根本的な問題は解決されない場合も多いのです。根本的な解決のためには、私はメンタルケア・キャリア再構築・セルフケアの3ステップでトータルサポートする事が不可欠だと強く感じています。

 

―根本的な問題?

 

これまでに私がサポートさせていただいた方々の中には、うつ経験者やうつ状態の方が多くいらっしゃいました。自己否定が強く、「自分はだめな人間だ」と思い込んでいるんです。そうした状態で就職支援制度を利用し、採用条件だけから再就職したとしても、職場での人間関係などで悩み、傷つき、辞めてしまい、また求職活動をする。そうした状態を何度も繰り返せば、当然さらに落ち込んでいきます。悩みや問題を誰かのせいにしたり、人と比較したり、周りの目を気にしたりしていては、環境や状況が変わっても、また同じ悩みや問題が起こります。

 

負のループから脱するために

 

―負のループですね

 

実際にそういう負のループにどんどんはまり込んでいく人がたくさんいらっしゃいます。私の言う「根本的な問題」というのは、その自己否定のことであり、さらに言うなら自己否定の根っこにある原因のことです。多くの場合、それは幼少期の体験や、身近な人から掛けられた言葉、そして常識・規則・社会通念などに囚われている事です。それが原因となって、自分自身に対して否定的な見方をしてしまうんですね。まずはそこを一緒に探っていき、ものの見方や捉え方の歪みに気づいて、自己理解を深めていきます。

どんな仕事や働き方をしていきたいのか?といった話は、その根本に気づき、自己理解が深まらない限りほとんど意味がありません。また同じループにはまってしまうんですね。

 

―根が同じだから、できる実も同じということですか

 

そうですね。残念ながらいまの縦割りの支援システムでは、そのようなケースが多く含まれているのが実情です。それゆえに横断的な継続サポートが必要なのです。

 

―では、美月さんはどのようなセッションをされているのでしょうか?受けられた方は、どんな手応えを感じておられますか?

 

心の奥に隠れている本当の自分に辿り着くまで、幾重にも重なったフタを一枚ずつ剥がしていくようなセッションになります。本当の自分に気付いて、受け入れて、許していくことで、望む方向へ少しずつ変わっていけるようになるのです。

継続して受けていくうちに、意識と行動が変容し、問題が起っても自分で立ち直る力が培われていきます。継続コース終了後に定期的なフォローアップをさせていただいているのですが、皆さんご自分の成長に手応えを感じ、良くなっているという確信を得て喜ばれます。立ち直る力が身につけば、何が起っても自分で選んだことができるようになりますから。

 

―キャリア再構築だけでなく、メンタルケアとセルフケアを含めた3ステップによるトータルサポートが必要だということが、よく分かりました。最後に、美月さんが仕事をされる上で大切にしていることなどを教えてください。

 

それは、何よりもご相談者の可能性を信じることです。未来の自分に目を向けることで目的(人生で成し遂げたい事、ありたい自分の姿)が見えてきます。そして、その目的を言語化することにより意欲が喚起されます。

辛いことがあると落ち込むのは、あなたが悪いわけでも、人より劣っているわけでもありません。休職したり、離職したり、転職を重ねているとしても、それはあなたがより良い人生を歩みたいと願っている証です。仕事は、あなたが素晴しい人生を送るための手段にすぎません。あくまでも主体は人生です。主役であるあなたの元々持っている能力を引き出し、人生の可能性を一緒に見出していくこと。そして、本当の自分で生きることに導いていくのが、私の生きる喜びです。

美月さんのHP